2005年7月のお茶畑

2005年
7月11日
この時期の茶畑の一般的な作業としては、除草、病害虫防除、2番茶あとの整枝があります。

そのほかに、試験場では幻のお茶と呼ばれる、高知県の大豊町でつくられている碁石茶(ごいしちゃ)もつくっています。碁石茶は蒸した葉を発酵させたお茶です。乳酸発酵をするので、少し酸っぱいお茶になります。

写真は摘んできたお茶の枝をわらでまとめ、蒸しているところです。蒸し桶は最近ではなかなか桶が手に入りにくいため、和紙の原料となるコウゾ・ミツマタを蒸すのに使う「こしき」をもらってきて代用しています。これもまた土佐和紙の里仁淀上流域ならでは、でしょうか。







2005年
7月15日
今日は碁石茶の続きです。11日に蒸してむしろの上に積んでおいたお茶の葉は、自然にカビが付いて発酵しつつあります。これをほぐして桶に詰め込み、蒸し汁を注ぎ、重しをします。

積み上げておくことで好気発酵、漬け込むことで嫌気発酵させ、2段階の発酵がすめば乾燥してできあがりです。


できあがりはまだまだ先。またここで紹介します。

碁石茶の続き→

ちなみにこの漬け込み用の桶は春野の農家さんから頂きました。それまでプラスチックの桶を使っていたので、見た目からして「おいしそう」とみんな出来上がりを楽しみにしています。桶探しを手伝って頂いたMさん、桶を提供して頂いた農家さん、ありがとうございます!



好気発酵でカビが付いたお茶の葉


蒸し汁を足しながら桶に詰める


足で踏み込んで空気を抜く


重しを置いて1ヶ月待ち・・・

2005年
7月26日
今日は高知県内のお茶の品評会がありました。全部で105のお茶が出品され、形状(色、形、つや)で3つの組に分けられたあと、組ごとにお湯を注いで水色(すいしょく)、香気(こうき)、滋味(じみ)の審査が行われました。

私は準備や片づけの合間にちょこちょこ審査に混ぜてもらって色、香り、味を見させてもらいました。順位付けされたお茶の隣同士の差まではよくわかりませんでしたが、組ごとの最上位と最下位ぐらいならなんとか(当たり前か)。

でもさすが品評会。どのお茶も上質でした。当日は20人近い関係者が集まり、お茶談義が繰り広げられていました。それにしても・・・審査のときはいつもお茶を飲み過ぎて胃が・・・(笑)。
(ちなみに審査員さんたちは味を見るときは飲まずにはき出します。審査のときは濃く出すので胃に負担がかかるためです。)

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