2006年2月のお茶畑

2006年
2月1日
今日は火入れ(仕上げ)の研修をしました。

お茶は最後まで仕上げてしまうと、1ヶ月ぐらいしか風味が持たないので、出荷するときは「荒茶」と呼ばれる最終段階手前の状態で出荷します。それをお茶屋さんが売れ行きを見ながら順次仕上げをし、袋詰めし、店頭に並べるのです。お米にたとえるなら、玄米ならそんなにすぐには味が落ちないけれど、精米してしまうと時間とともに味が落ちる、つまり荒茶は玄米の状態だと思ってください。

まず仕上げはお茶の大きさをそろえるところから始めます。目の粗さが違ういくつかのふるいを使ってお茶の大きさを分け、大きいものはふるいに手ですりつけ、切ります。それをふるいを変えながら3回やったあと、粉を抜いて完成です。

今度は乾燥機、またはドラム回転式の火入れ機で火入れをします。火入れというのは、お茶を乾燥より強め(温度高め)の状態に置いて、香りを出したり、味をよくしたりすることです。火入れを強くするといわゆる「ほうじ茶」ができます。

できあがったものを審査もしたのですが、仕上げをしたお茶は少しぬるめのお湯で出すので、お湯を冷ましている間に温度が変わってしまったり、いろいろ審査条件をそろえるのが難しく、また私は渋めのお茶が好きなので、みんなと判断が違ったりして、荒茶とはまた違った審査でおもしろかったです。



いろんな種類のふるい


竹篭の上でふるう


棚式乾燥機


ドラム回転式火入れ機


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